ゆとりーとライン
第三セクターの名古屋ガイドウェイバス(株)ガイドウェイバス志段味線という位置づけの路線。
大曽根駅から小幡緑地駅の間が高架の専用軌道区間になっており、その先の
軌道法という路面電車を想定して大正13年に施行された法律の下、案内軌条式鉄道として建設された。阪神、阪急、京阪などの主要私鉄路線は軌道法に基づく特許で開業したという歴史もあり、軌道法は私鉄敷設の法的テクニックとして多用されていた。それはともかく、案内軌条式鉄道の中でも、札幌の地下鉄などは「鉄道」という感じがするが、ガイドウェイバスは、どう見ても「バス」。これはかつてトロリーバスに軌道法を適用した前例があるかららしく、ここにも日本の行政の性格がうかがえる。
名古屋ドーム
車内は全くのバス
ガイドウェイバスと普通のバスとの切り替えを行うモードインターチェンジを抜けると、ただの路線バスになる。
JR中央本線と名鉄瀬戸線の間を通る県道15号・竜泉寺街道は、中央本線との間は庄内川、瀬戸線との間はゴルフ場や小幡緑地や森林公園になっている丘陵に遮られていて、なんとなく不便な地域だったようだ。そのため、道路が渋滞するので、という事で、2001年にこのガイドウェイバス路線が開業した。
確かに高架専用軌道部分は快適に走るが、小幡緑地からいったん県道に降りると渋滞に巻き込まれて、定時運行が難しい曜日・時間帯も少なくなさそうだ。たまたま1月に行ったからか、高架部分に雪が降り積もったらどうやって除雪するのかな?という疑問も沸いた。中央本線と瀬戸線をつなぐ南北の路線バスを充実したら?という感じもするが、春日井駅や神領駅から南に行く路線バスはない。ここは名古屋市交通局と名鉄バス・かすがいシティバス勢力圏の狭間か?