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乙訓より北の大原野

大原野神社

桓武天皇が延暦3年(784年)長岡京に遷都したとき、皇后の藤原乙牟漏(ふじわらおとむろ)が藤原氏の氏神である奈良の春日大社の分霊を大原野に祀ったのが起こりと言われている。
源氏物語の「行幸(みゆき)」では、源氏36歳の12月に冷泉帝が鷹狩りの行幸で大原野へ行く。冷泉帝は源氏の父桐壺帝と藤壺の子という事にしているが実は源氏と藤壺の間の子、そしてこの時期、源氏は源氏とも関係があった夕顔と源氏の親友内大臣(頭の中将)の娘で養女にしている玉鬘(たまかずら)を冷泉帝にくっつけようという思惑から宮仕えさせようとしている。しかも源氏は玉鬘に手を出したい自分を抑えている?というドロドロした状況。
とにかく大原野は桓武天皇の時から鷹狩りに天皇家や藤原氏(源氏物語の内大臣の家系)が訪れる場所だったということになる。



奈良の春日神社系なので鹿なのだ。



鯉沢の池。奈良の猿沢の池をもじったものらしい。



神社周辺は自然が残されていてすがすがしい。