金勝
金勝山ハイキングコースとして整備されているが、金勝山という山はなくて龍王山、鶏冠山など湖南アルプスと称される一帯を指す。湖南アルプスと言っても最高峰の龍王山でも標高604.7m。
金勝山金勝寺
寺の由緒について簡明に書かれている。
仁王門。
(仮)本堂。本尊釈迦如来像を安置。
右手の施無畏印の形が優しくて、いかにも願い事を聞いてもらえそうな包容力を感じさせた。
二月堂。
本尊よりむしろ有名な約3.6mある軍茶利明王立像を安置している。虚空蔵堂。建物は新しいが虚空蔵菩薩半跏像を安置している。
細い目がちょっと怖い。
講堂跡
講堂跡。
三上山。
馬頭観音堂。
ここまで車で登れるというのは反則だな。
龍王山山頂近く。
金勝寺八大龍王本殿と書いてある。
これが龍王山の由縁かな。
この「ご案内」が興味深い。この神殿は大野神社の境外社で、天之水分神(明治までは神仏習合により八大龍王と呼ばれた)をお祀りしています。金勝地区に水を恵み与える神として信仰され、干魃時には雨乞行事が行われました。この地は金勝山の分水嶺、龍王山です。
大野神社は金勝寺の鎮守。金勝寺へ東側から登る時に通る栗東トレーニングセンターの傍にある。
茶沸観音。山岳修行の行者にお茶を淹れてくれたのかな?
露出した岩々と眺望は金勝山ハイキングならではのもの。花崗岩だそうで道も白っぽい砂地。
耳岩。
ペンシルバニアの丘陵地帯を思い出させる紅葉と高速道路。
重岩。
下の岩に刻んだ仏様が薄っすらと残っている。
狛坂磨崖仏と狛坂廃寺跡
「所有者 財務省」というのが笑わせるというか…。
狛坂寺は滋賀県観光情報のサイトによると、弘仁七年(816年)頃、金勝寺の奥の院として、金勝寺を建立した願安によって創建された
という事だが、下ったところにあるから「奥の院」という感じがしない。
金勝寺所有の狛坂寺縁起というものがあるそうで、それによると、蒲生郡の狛長者(渡来系?)が持仏の千手観音像を嵯峨天皇の皇后に献上し、興福寺の願安が金勝寺に安置したが、女人禁制だったので狛坂寺を建立し安置したという。
しかし、ここと出合の間の道は西参道と言っても岩だらけで、東側から登るよりも辛いコースだ。
寺の存在を示す石垣。
地面には割れた瓦が散乱している。
左に岩だらけの細い登山道が見える。
逆さ観音。
オランダえん提の工事で転落したらしい。
写真の上下を無理やり反転させるとこんな感じ。
そのオランダえん提。