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大悲閣千光寺


嵐山の渡月橋南詰から上流へ川沿いに歩いてゆくと、2009年12月12日に「星のや京都」となる旧嵐峡館の山側に大悲閣がある。角倉了以が嵯峨中院にあった千光寺を中興し移転して建てた寺。嵯峨中院とは清凉寺の西側?宇都宮頼綱(蓮生)の小倉山の邸宅があったところ。蓮生は中院の邸宅の襖に張る歌人の色紙染筆を藤原定家に依頼し、これが小倉百人一首のもとになったという説がある。


南無妙法蓮華経の幡が並ぶこの先には嵐山妙見堂がある。




「禅定」と書いてある。現在は黄檗宗寺院なので、ここで坐禅する?





本尊の千手観世音菩薩の向かって右には角倉了以の恐い顔をした像がある。河川・運河の開削や水運を甘く見るなよと言っている感じ。


かなり荒れてしまっていて可哀想な状況だったが、2012年秋に改修工事が完了した。


双ヶ岡の向に比叡山。たまに対岸をトロッコ列車が走るのが見える。



嵐気動く奥は蝉声晴れてあり

大悲閣までの道は車が来なければなかなか趣がある。



対岸の嵐山公園からの眺め。
大悲閣はかなり目立っている。