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海住山寺


海住山寺(かいじゅうせんじ)はJR関西本線加茂駅の北に位置し笠置寺と一駅離れているが、解脱上人貞慶(じょうけい)つながり。海住山寺は聖武天皇が東大寺大仏造立を発願し、その工事の平安を祈るため良弁僧正に勅して一宇を建てさせ、十一面観音菩薩を安置して、藤尾山観音寺と名づけたのに始まる保延三年(1137)に灰燼の厄に遭い、寺観のことごとくを失った笠置寺にいた貞慶承元二年(1208)十一月、笠置寺におられた解脱上人貞慶が思うところあってこの観音寺の廃址に移り住み、草庵をいとなんで補陀洛山海住山寺と名づけ、旧寺を中興した。(http://www.kaijyusenji.jp/history.html)
本堂には役行者の像があるが、笠置寺でも修行したという伝承がある。どちらも真言宗智山派に属している。


本堂。

文殊堂。奥が本坊。



国宝の五重塔。
一層目(初重)にスカートのように裳階(もこし)が付いている。
構造的には心柱が初重の天井上から立てられていて心礎がない。その代わり恐らく仏舎利が入っていた厨子の四本の柱が支えている。

鎌倉時代の岩風呂。
何故ここに置いてあるのか、特にパンフレットにも説明はない。岩船寺にもあったが、お堂に上がる前に足などを洗ったところだろうか?



良弁杉。

鐘楼の鐘。
板で囲われているが、鐘を突く時ははずすのだろう?



本当は怖そうな顔をしていなければいけないのかもしれないが、妙に人懐っこい表情をしていて愛らしい。