大岩神社
稲荷山のさらに南の山にある神社。
この辺りにお滝があったのだろうか?
堂本印象の鳥居から、一挙に稲荷山的風景が続く。大岩神社の祭神が稲荷神だったわけではないから、この景観は、明治末から昭和40年代頃までのお塚ブームがここまで押し寄せてきて形成されたと考えるべきなのだろう。
大岩神社 大岩山(185メートル)の山頂にある。社名を思わすような巨岩はないが、大岩(男神) 小岩(女神)を奉祀し、胸の病に信仰がある。但し、大岩の名は明治以前の歴史とは関係ない。以前は、徳川家康の馬の飼草を、この山に求めたことが吉例となり、将軍上洛時に飼草を刈る「公儀領山」で、付近一帯を含めて「御草山」と呼ばれていた。山の北麓に沿って深草から山科に通ずる道を、今は大岩街道(府道大津淀線)と呼ぶが、歴史上の大津街道の改造である。大津街道は、藤森社の表門通りから谷口を経て勧修寺に通じていた。勧修寺下の茶屋町の名は、当時の名残りである。(深草稲荷保勝会/編『深草稲荷』深草稲荷保勝会 1998 126頁)
大岩神社は山頂よりもやや下に位置している。山頂にはNHKとKBS京都の地上波デジタルテレビの電波を中継している京都大岩山中継局がある。その南東には太陽光発電パネルが並んでいる。