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libretto70でlinuxを使うお話


windowsとの共存路線

1.前書きとなるグチ

 勤め先でも自宅でもとにかくマイクロソフトのソフト製品はトラブルが多くて閉口しています。 ま、好意的に見れば、使用比率が高いから目立つだけかもしれませんが、シェアが高ければそれだけ責任も重い訳です。特にwindows95にまつわる余計なお節介(横柄さ)に腹が立ちます。
東芝はnecの次くらいにマイクロソフトと仲良しですね。たとえば昨年1月に買ったbrezza。販売店がプロダクトidの付いた「ファーストステップガイド」の入ったダンボールの配達を忘れたのに気づかずにセットアップを始め、プロダクトidの入力を求められたところで無いのに気づきセットアップを中断。販売店へ行ってもらって来たのはよいものの、pcの電源を入れてもbiosがハードディスクを認識してくれません。biosのセットアップなどをいじってもだめでした。東芝のユーザーサポートへ電話したら、cmosの初期化が必要なので、ジャンパスイッチを差す位置を直してくださいと言われました。(電話がすぐにつながったのは偉い!?) windowsのセットアップを中断すると2度とまともに立ち上がらなくするなんて、一体誰の仕業なんでしょうね? そんな事をする権利は誰も持っていないはずです。
本題のlibretto70ではie3.02がプリインストールで、ie4.0は自分の責任で入れろという形で入っています。この点については、なんの見識もなくie4.0をプリインストールして、動かないソフトが出て騒ぎを起こす勤務先で使っているpcに比べて東芝は偉いと思います。

2.98年方針

  さて、98年はそういう事で、少なくとも我が家だけは意識的に脱マイクロソフトを進めて行こうという方針を立てました。我が家のpc6台の内、電源を入れると標準としてlinuxが立ち上がるのが3台、pc-dosが1台。dr-dosが1台。windows95が1台。という事で、早くもこの方針は着々と実施されています。

3.libretto70にlinuxを入れるお話-本題-

 1月に、会社の金でlibretto70を海外出張者用に買いました。いじってみると  結構面白いので、自分用にもう1台購入しました。しかし、ただwindows95を動かしているのでは楽しみ方として不十分ですから、linuxのインストールを実施しました。


  (1) 用意したもの


  (2) インストール手順

april 1998

完全な debian gnu/linux マシン として仕上げる

上の話は、windowsのパーティションを残しておくインストールでしたが、linuxもだんだんgnome関係とか太めのパッケージが増えてきてhdd1.6mb全部をlinuxに割り当てたくなってきました。一方、windowsも一層資源の要求がきつくなり、pentium120mhzでは力不足が顕著になってきたので、全面debian gnu/linuxへ移行してもう少しlibretto70を活用することにしました。

libretto70へのインストールで問題なのは、fddを付けると唯一のtype2 pcmciaスロットを塞がれてcd-rom経由もネットワーク経由によるインストールも難しい点にあります。
これへの対応として、fatパーティションからの起動という方法をとる事が出来ますが、インストール後使うつもりのないパーティションは作りたくありません。
そこで、fdで最小限だけインストールするという作戦を採用することになります。我が家には既にdebian gnu/linux2.0(hamm)のレスキューディスク、ドライバーディスク、ベースシステム1~5は保管してあったのでこれら計7枚のfdでまずインストールしようとしました。ところが、レスキューディスクを読み終わってドライバーディスクに取っ替えなさいというメッセージが出るべきところが、レスキューディスクをいつまでもアクセスしたまま無限ループ状態に陥って先に進めなくなってしまいました。
インターネットを探すと有り難いことにlibretto用debian gnu/linuxのインストーラを作った方がおられて、それを使ってうまくインストールが出来ました。大感謝。

  1. このサイトには以下のファイルがあります。
    parent directory 17-apr-1999 01:35 -
    config 16-apr-1999 23:47 6k
    drv1440.bin.libretto 16-apr-1999 23:47 1.4m
    libretto.md5 16-apr-1999 23:48 1k
    libretto.txt 16-apr-1999 23:47 3k
    resc1440.bin.libretto 16-apr-1999 23:47 1.4m
    resc1440.bin.libretto と drv1440.bin.libretto をレスキューディスク、ドライバーディスクにrawriteで書き込み、あらかじめ持っていたベースシステム1~5を使ってインストールしました。rawriteを使う場合、ファイル名はresc1440.bin、drv1440.binなどにリネームしないと、resc1440.bin.librettoのままでは、「ありません」と言われてしまうようです。
  2. /etc/pcmcia/network.optsを編集して、ipアドレスなどのネットワーク環境を定義します。これでpcmciaスロットに挿したethernetカードを認識させます。
  3. このインストーラはdebian gnu/linux2.1(slink)なので古すぎてhttp やftp のサイトには見あたらず、hammのcd-romを別のマシンに入れてnfsでマウントしてインストールしました。なんか無茶な話ですが一応インストールできました。以下でどうせ2.2(potato)にdist-upgradeするつもりなのでここで入れるパッケージは出来るだけ抑えておきました。
  4. /etc/apt/sources.listを編集して外のpotatoサイトからパッケージをとるように設定しました。
  5. apt-get update
    apt-get dist-upgrade
    で、debian gnu/linux2.2へ上げます。
    pcmcia-csは止めないでインストールを進めること。うっかりyで応答すると、再起動したときに「device or resource busy」なんてメッセージが出てネットワークに接続できなくなってしまいます。これで数度、最初からやりなおす羽目に陥った事があります。あと、modutilsなんかも要注意ですね。メッセージはちゃんと読んで理解してから応答しなくちゃ(自戒)。
  6. dselectで、欲しいパッケージを追加しました。個人的にはwindowmanager はsawmill-gnomeよりもicewm-gnomeですね。
  7. カーネルソースとpcmcia-cs.tar.gzやalsadriver.tar.gzなどモジュールにするソースを展開し、カーネルとモジュールを更新しました。これでカーネルもpotato版になりました。alsaは着々と整備されているのは有り難いのですが、対応するカーネルのバージョンが最新カーネルに遅れ気味なことと、各ツール間でバージョンが合わない時期があるので要注意です。
  8. windowsを葬り去ると、bios設定ができなくなるのがlibrettoの困ったところです。このサイトのlibretto の電源管理プログラム for ms-dos version 1.3を、dos起動用fdに入れておく事で設定が可能です。

ご参考サイト:libretto 70 ハードウェア仕様
ご参考データ:

june 2001