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雲ヶ畑

厳島神社


ここに厳島神社が祀られているという事は、ここから切り出した木を筏にしてながしたのだろうか。厳島神社は『記』『紀』ではスサノヲの子とされる水に関係する宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)を祀っており、このうち市杵島姫命は本地垂迹説で弁才天が垂迹したものとみなされた-という流れなのだが、ここでは逆の発想で、祭神の天津石門別稚姫神(あまついわまどわけわかひめ)==女神==>弁才天==>(市杵島姫命:この神社ではスキップ)==>厳島神社となっているのが面白い-というよりも、神仏分離令の下での苦肉(苦渋)の策だったのだろう。


天津石門別稚姫神と天石門別神(あめのいわとわけのかみ)の関係はわからないが、天石門別神は門の神様で境界を守るイメージがある一方、天との結節点としての磐座(いわくら)とも結びつけられたのではないだろうか。従って石門岩には神が出現する。そうすると、この二つの岩は門柱か?

二つの岩の間の切り株にはお地蔵様が林立している。
神仏習合は復活していた。


高雲寺


出谷橋の先の高雲寺前バス停すぐ。
雲ヶ畑松上げは、雲ヶ畑出谷町と中畑町の2か所で行われ、花背や広河原の松上げの形態とは異なり、約4m四方の櫓を組んで松明を文字の形に取付け点火するもので、その文字は毎年異なり、点火されるまで秘密にされている。* 行催事開催日:8月24日(京都府ホームページより)


惟喬これたか神社


岩屋橋バス停から志明院の方へ少し歩いたところにある神社。
京都市の説明にある惟喬親王は水無瀬の離宮に居たこともあったようだし、滋賀県では木地師の祖になっているしで、伝承を素直に受け止めると京都の周辺を西へ東へ北へと渡り住んでいたことになる。この人気はいわゆる判官贔屓なのだろう。