高幡不動
2011年8月
高幡山明王院金剛寺は真言宗智山派別格本山。京王線、多摩モノレールの高幡不動駅のすぐ西南西にある。
1779年(安永8年)の火災でほぼ全焼してしまったので、建物としては不動堂、仁王門以外は比較的新しい。
左は京王線高幡不動駅からの眺め。どこか中華街の入り口っぽい門。
門前町も駅前商店街の性格に染まり気味。
それでも商店街から見る山門はなかなかの威容。
前の道は川崎街道、川崎市に入ると府中街道。
室町時代に建てられたと言う仁王門(山門)。
同じく室町時代作という仁王像は丸顔でなんとなく親しみやすい。
下の扁額は、京都東山七条の智積院第七世化主で智山教学確立者の
境内で売っている「高幡山金剛寺の歴史」という本によると、不動堂と入口の仁王門の位置が微妙にずれている
との事。仁王門は不動堂に対し7度左に向いているが、これは仁王門が奥の大日堂の向きに建てられているからだという。
不動堂は当初山中に建てられたが、いつ建てられたのかはわからない。1335年(建武2年)に倒壊して1342年(康永元年)に現在地へ移築、再建された。従って鎌倉時代に建てられたと考えられている。
本尊は京都の仏師、北宗俊という人の作で1997年(平成9年)開眼。傑作です。毎日行われている護摩修行に参加すると、すぐ前まで行くことができる。
2011年3月11日の地震で一番上の宝珠が落ちてしまったそうで修復中。一番上なので下から足場を組まなくてはいけないようで、大変な工事に見えます。
こういう景色もめったに見ることが出来ないでしょうから貴重な写真?
五重塔の下の千体地蔵堂(独立した建物ではなくて広い部屋)。
不動堂が創建時の豪壮簡素な堂に復原され
、ここに移された五大明王の内、不動明王を除く四大明王。これはこれでなかなか良い彫刻なのだけど、この場所の雰囲気には合わないな。
大日堂前の石燈籠。
大日堂への山門。
五部権現社。覆屋があってよく見えない。神碑は奥殿の展示室で見ることが出来る。
五部は八幡大菩薩、丹生大明神、稲荷大明神、高野大明神、清滝権現。それぞれ裏に本地仏が書いてある。