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太郎坊宮

太郎坊宮

近江鉄道八日市線に乗っていると市辺駅(いちのべ)-太郎坊宮前駅-新八日市駅あたりから北側に岩戸山-小脇山-赤神山(太郎坊山)と箕作山(みつくり山)に連なる山塊が目に付くが、その中でもとりわけ赤神山(太郎坊山)の岩肌が目立っている。

近江鉄道の「たろぼうぐうまえ」下車。ホームの横の道を真っ直ぐに北へ歩く。近江鉄道の電車から見ても異彩を放っている山だが、歩いて近付くにつれて映画「未知との遭遇」のデビルズ・タワーを彷彿とさせる。(こちらの高さは標高300mで1558mのデビルズ・タワーとは比較にならないが…)

桜並木を歩いて山に近づいて行く。

神田と太郎坊山の秋。

遥拝所からの眺め。

 
太郎坊宮

成願寺の僧房、石垣坊
成願寺

麓には普通のお地蔵さん
成願寺

 
成願寺

成願寺への石段の左側。何かの跡か?
成願寺

2011年秋に行ったら、蔵王権現を祀った社が出来ていた。
成願寺

成願寺

最初の石段を上がったところは成願寺。
山麓から石段を登った突き当たりにある成願寺は延暦十八年799年)伝教大師最澄が創建したと伝えられる天台宗の寺。 全盛期には五十余坊を有したが織田信長の兵火にかかり荒廃、現在は二坊(石垣坊、行万坊)を残すのみである。寛永十七年(1753年)に再興され、現在の本堂は平成十二年(2000年)に全面改築されたもの。
本尊の薬師如来(県文化財)は、像高52.5cmの檜一本造り、彫眼で漆箔を施し 左手に薬壷を持って座る安定した像容で平安後期の作である。神仏習合の時代には太郎坊宮は、当成願寺の奥の院として信仰されていた。 また縁起には役行者の弟子太郎坊天狗が当寺で修行したとも記されている。(http://homepage1.nifty.com/~sakuranamiki/room1ss.htm)
太郎坊大権現が本尊の薬師如来(平安後期作・滋賀県文化財指定)の左側に秘仏として安置されている。

 
成願寺

八角形の石灯籠の説明は上の「石造燈籠」を参照のこと
成願寺

太郎坊の本地は勝軍地蔵と説明されている。Wikipediaでは『六地蔵』とは六道それぞれを守護する立場の地蔵尊であり、他界への旅立ちの場である葬儀場や墓場に多く建てられた。また道祖神信仰と結びつき、町外れや辻に「町の結界の守護神」として建てられることも多い。これを本尊とする祭りとして地蔵盆がある。また道祖神のことをシャグジともいうことから、シャグジに将軍の字を当て、道祖神と習合した地蔵を将軍地蔵(勝軍とも書く)とも呼ぶようになった。とある。天狗で有名な愛宕山にも太郎坊という天狗がいて、やはり本地は勝軍地蔵菩薩とされている。当然の事だが武士に信仰された。