三嶋神社
所在地:京都市東山区東大路通東入上馬町
渋谷通から北に入ったマンションの隅になんとか居場所を確保しているという感じの神社。2000年に悪禍(債務不履行で土地をとられた)で瀧尾神社内に遷座したが2002年に戻ってくることが出来た。
主祭神は大山祇大神(おおやまづみのおおかみ)、天津日高彦火瓊瓊杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)、木之花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。土火水の三つの御神徳(土は万物の母であり、火は万物の大気で、水は万物の源である)を以て、女性の安産、夫婦の和合を守護し、子供のない人には子宝を授け、避妊を願う人にはその願いをかなえ、…
(神社のパンフレットより)
"避妊を願う人には"というのが神社としては凄い。
三嶋明神の使者は鰻(牟奈岐)だそうで、妊娠中は食べてはいけないらしい。
梅原猛著『京都発見(一)地霊鎮魂』の「平家と三島神社」も参照。
瀧尾神社の三嶋神社祈願所
瀧尾神社
京阪、JR奈良線東福寺駅の東側にある。
創建の時期は不明のようだが、大丸百貨店の前身大文字家を築いた下村彦右衛門が熱心に参拝し、以降下村家の援助で修復された。
とにかくここの社殿はどれも彫刻がすばらしく凝っている。姿、形もだが目に光る石がはめられているので一種、不気味さが漂う。
絵馬堂。大文字家と思しき商家と、大丸百貨店?。
手水舎の彫刻たち。
拝殿と本殿。向こうに泉湯の煙突。
拝殿天井の龍。以下は京都新聞の記事より
天保年間の完成。豊富な資金を背景にした再建で、拝殿の天井に極彩色の木彫りの竜が据えられた。「夜な夜な川へ水を飲みに行っている」「恐くて眠れない」。長さ八メートルの色鮮やかな体をうねらせる迫力ある姿に、当時、近所の人たちの間でそんなうわさが広がった。
夢の浮橋
ここにあった橋を「夢の浮橋」と源氏物語の最後の帖からとって例えるのはちょっと無理があると思うけど…