京都一周トレイル 東山編
尊勝院
京都市の説明にもあるように現在は元三大師良源を祀っている。元三大師はおみくじの元祖だそうで、さっそく引いてみたら、見事に「凶」だった。それも●比みくじにあふ人は何事も心のまゝならず又家内親類不和合のかたち也万事急に埒明かんとする事悪しとかく物事堪忍して人とむつまじくして時の至るを待べし仏を念じて禍ひを免る様すべし○悦事なし○病人長引く十に八九は死すべし○うせ物出がたし○待人来らず○願事叶がたし○あらそひ事まけ也○そせう事叶ず○屋づくりわたましげんぷくむことりよめとり人をかゝえたび立等すべて悪し○売買ともに悪し見合べし○生死十に八九はおぼつかなし○道具は黒ぬりの盆あるひはかがみやきものゝたぐひみなみな瑕もの也
と恐ろしい内容。「生死十に八九はおぼつかなし」なんてもう仏に縋るしかないということか。
本堂には青面金剛と三猿像も祀られている。この道標からは、元三大師よりも京都三庚申の一つという庚申信仰で知られていた事が察せられる。
Cf. 京都三庚申の内、八坂金剛寺
俊寛僧都忠誠之碑
楼門の滝
西垣精之助という人が左京区鹿ヶ谷大黒谷町の京都一周トレイルのコースになっている山道に立てた石碑。
なんせ、西垣精之助の夢に出た場所だそうなのでここが本当に平家物語にある鹿ケ谷の俊寛の山荘なのかは極めて怪しい。
かなり急な斜面のちょっと平らな場所に立っている。周辺の石は人手で動かされたり加工されている事が歴然としており、単に碑を立てただけでなく周辺を日本庭園風に整備しようとしたのではないかと思われる。ここらは園城寺(三井寺)別院の如意寺の月輪門があったところなので、その遺跡かもしれないが、それにしてはちょっと石の切り口などが新しすぎる。
鹿ケ谷山瑞光院(波切不動)
滝もあるが、滝行ができるだけの水量には見えなかった。
この険しい岩の上の建物は何だろう。近づきようがないのだが、お堂という建物には見えない。
左京区鹿ケ谷徳善谷町にある。高野山別格本山南院の浪切不動尊を勧請したもの。修験道の雰囲気がムンムン。