御香宮神社
京阪の伏見桃山駅、近鉄の桃山御陵前駅から大手筋を東に上がった左側。
祭神は神功皇后ほか、仲哀天皇、応神天皇など六神を祀る。
最初は「御諸神社」といったらしい。貞観四年(862年)に境内から香りの良い水が湧き出したので、清和天皇から「御香宮」の名を賜ったという伝承がある。17世紀に北村季吟が書いた『
伏見城大手門を移築した表門。国の重文。
この蟇股の彫刻で知られている。
中国二十四孝から
孟宗が冬に筍を掘る、
姑に乳を与える唐夫人、
子供を埋める穴を掘る郭巨、
父を助けるため、虎に私を食べろと言う楊香。
裏側から見ると、こんな具合。
大手筋木鳥居旧基礎石
伏見義民碑
天満宮
絵馬堂
額の上部が算盤になっている。
算額:数学の解法を記して絵馬として奉納したもの。
算法とは江戸時代の算術。
伏見の戦いの碑:佐藤栄作揮毫というのが面白い?
板倉佐渡守は板倉勝清のこと。この灯籠が奉納された明和九年時点では老中だった。
本格的な能舞台
9月の土曜日に御香宮神能奉納が行われる。
中央が通路になっている割拝殿:紀州徳川家初代の徳川頼宣が寛永二年(1625年)に寄進した。
葵の御紋
「葵の御紋が菊の御紋よりも上にあります。」という二条城でのタクシーの運転手さんの説明を思い出した。
平成九年(1997年)に修理された彩色が鮮やか。
葵の御紋を一番上に金色の五三桐もある軒唐破風の内側の絵は鯉の滝登り。向かって左側の鯉には琴高仙人が跨っている。後漢のころに書かれたのではないかと言われる『列仙伝』の上巻によると、
本殿はよく見えないが、国の重文。
この神社の名の由来となったとされる御香水。濾過してあるので飲める。
池の向こうに弁天社。暑い季節にはホッとする場所。