世田谷山観音寺
太田睦賢というパン屋を経営していた人が昭和二六年(1951)に独力で建立した寺。このパン屋「精養堂」は現在の「ぱんやのパングワン」なのかな?
放置すれば解体されたり古物商経由個人蔵・海外流出となってしまったに違いない建物や仏像などを寺院に集めた事は尊敬すべきだと思う。元々の所有者やここに移されるまでの経緯が不明なのは残念な事だが、当時の事情としてやむを得ないのだろう。
小田原藩代官屋敷から移築し現在は寺の本坊になっている門と建物。小田原藩は大阪・静岡などにも領地があった。どこの代官屋敷なのだろう?
仁王門
阿弥陀堂
本尊は阿弥陀如来だが、五百羅漢寺の松雲元慶作木造五百羅漢坐像のうち九体がここにある。東京都指定有形文化財(彫刻)
二条城本丸からの移築?庭園に付属した建物のような感じがする。
この不動堂(六角堂)には、国の重文「木造不動明王及八大童子像」を安置している。毎月28日のお不動様月例御縁日に開扉される。
開山塔
鐘楼は旧石薬師寺より移築とされるが、どこにあった石薬師寺だろう?。
梵鐘には「慶長拾乙巳七月 極楽寺什物」という銘がある。金属類回収令で供出されたが溶解を免れた帰還梵鐘なのだろうか?これも、どこの極楽寺なのか不明。
正面が本堂。左奥は特攻観音堂
本堂の「龍神様」
本尊の聖観世音菩薩立像。寺のウェブサイトによると三重県長島町にあった興昭寺の秘仏だったという。
日光菩薩
月光菩薩
意味がわからない鳥居
裏門の石段は百八煩悩滅除階段