若狭町日笠・玉置・野木
平野
白鬚神社古墳
白鬚神社古墳は上中古墳群の西端に位置する前方後円墳で東側に後円部がある。全長58mで6世紀初頃築造と見られる後期古墳。
日笠
玉置
野森神社
野森神社という名称からは「ノ」のカミを祀っているのかと思ったら、鳥居の先には石塔と石仏が並んでいた。
玉置の玉泉寺の墓地。
道の向かい側・山の斜面に六地蔵が見える。以前はこの山に墓地があったのだろう。
玉置では「玉置の戸祝い」という行事が成人の日に行われ、子供達が熊野神社と玉泉寺を廻った後、居住地域別に3グループに分かれ、その地域の各戸をめぐる。昔は小正月の行事だったか?
小浜市加茂
本堂には千手観音立像が安置されている。
「平成28年度 みほとけの里 若狭の秘仏特別公開」のパンフレットに若狭で唯一の千手千眼の像
と書いてあるのが意外。
加茂神社
本殿に向かって左の境内社は、稲荷社・多賀社・天満社・二十三社、右は、春日社・天照皇大神宮・八幡社。
西向きの社は?
ニソの杜について書かれた兼田久璋『杜の神々と民俗』(白水社 2014)に小浜市加茂の「集落の上手に鎮座する氏神の加茂神社は、村を縦断して流れる小北川によって上社と下社に分かれる。(中略)オイケモノが行われる上ノ宮は、小北川(御手洗川)の対岸、東方百メートル上手にあり、村びとが、『ノガミ』と称するように、いわゆる社殿をもたない神籬(ひもろぎ)の神社である。照葉樹林の社叢のなかほどに、木造の小さな鳥居と石積み(磐坂か)とで区切られた禁足地があり、正面に三角山を望む。」(262頁)という記述がある。これはノガミという語の起源として、社や祠に祀られていない野ざらしになったカミを指していた事を示唆している可能性がある。「オイケモノ」は「御生物」の事で「七種の木の実を聖域の巨木の下に埋め、一年後掘りだして種子の発芽状態をたしかめて農作物の豊凶を占う」という(261頁)。旧暦1月16日に行われるこの行事は「芽立ち神事」として県の無形民俗文化財に指定されている。