余呉町の野神さん(2)
余呉町中之郷の野神さん
余呉駅の北側、中之郷の西側・東野の西側・国安集落の南側あたりは圃場整備された平野部の田が広がっている。
余呉町八戸の八幡神社と野神
八幡神社
『余呉の野神祭』*4によると、野神祭りは日時…八月二十四日午後一時から祭典
内容…八戸では、主に米の豊作を祈り、「しとぎ」と呼ばれるものがお供えされることでこれは、初穂の汁(米をすりつぶし、水でねったもの)を、野の神様に一番先にささげるものです。
野神さんは、けやきの木が植えられ、大きな石がまつられてあります。そのそばに八戸の各小字から寄せられた石々もまつられています。これは、八戸区内の野が豊かであり、実り多きことを祈願し、又感謝してたて奉られています。
とある。そして八幡神社からの行列の写真が3枚掲載されており、それらを参考に祭場を探し求めた。
野神さん
余呉町川並
『余呉の野神祭』*4によると、野神祭りは日時…八月二十日ごろ
場所…川並の野神山
内容…野神祭とは、椿の木繁る高所の場所が神仏に関係がある。川並のお宮さんで、神事を行ない、その時に、その年の夏にとれた作物・お酒・果物・昆布・おかし・おもち・するめ・赤飯などを神に供える。その後、椿の木の繋る高所の場へ来てみなで秋の収穫を祈る。
野神は、村はずれの巨木を神宿る木として、山の神が春先に里へ移り、秋の収穫が終わるまで、この木に常在すると信じられ、病害虫や災害から逃れ無事に実りの秋を迎えたいと、先祖は神に祈りを続け、今に至っている。野神祭は、午後五時ごろから、村の役員と神主さんと一般の参列者が集まって祭典を行なう。昔は、十五才から三十才で組織されていた若い衆が中心となって祭ったという。村中総出のお祭であって、そのBは村中が仕事を休んだといわれる。
「村はずれの巨木」がどこなのかは、この文言からはわからない。
北野神社
滋賀県神社庁*5の由緒には、桐畑太夫・羽衣伝説・菅原道真が絡んでいる。
蛇の目玉石の山側が旧地のようだ。
余呉町下余呉の野神さん
乎彌神社前の道を東に行き、余呉川を渡り北陸本線の手前で右折する。余呉川の西側の山麓に野神さんが見える。
意波閇(おはへ)神社
祭神は大鷦鷯尊(仁徳大王・天皇)。延喜式(巻十)伊香群四六座の内、小卅五座の一つ。
余呉町坂口の野神さん
『み〜な』Vol.143 特集「野神信仰って何ですか?」(長浜み〜な編集室 2021.1)に載っていたので探しに行った。記事には「野神山」にあると書いてあり、載っている地図では意波閇神社の南で賤ヶ岳下りSAのあたりらしいのだが、この山が見つからない。SAから国道365号線を歩いて意波閇神社へ戻る途中で石碑と山に入る道に気づいた。
- *04 『余呉の野神祭』余呉町立鏡岡中学校(平成十一年度ふるさと研究資料第二十九集)鏡岡中学校 1999
- *05 http://www.shiga-jinjacho.jp/ycBBS/Board.cgi/02_jinja_db/db/ycDB_02jinja-pc-detail.html?mode:view=1&view:oid=1270 2020.03.23 確認