杉並区和泉・大宮
大宮八幡
山神社
●「天満宮前の説明板」 大宮天満宮は菅原道真公をお祀りし受験合格・学業成就の神として信仰が篇く、一月二十五日は初天神、特に七月二十五日の納涼天神祭には凡そ二百基の書画行燈が点灯され、「時間をはずした日の祭事」としての和太鼓の奉納演奏もあり、近年多くの参拝者賑わい、夏の風物詩となっています。
東照君神徳川家康公を祀る東照宮は德川幕府や武門の崇敬篤く列格の末社とされてきました。
天祖神社は”お伊勢さま”をお祀りし、室町時代以降の当宮と伊勢の神宮との強いつなかりを示す神社です。また三崎神社と山神社はこの大宮台地の地主神をお祀りする神社で境内社の中では最も古いやしろです。
●『神社明細帳』には郷社 八幡神社
【祭神】 品陀別命。相殿 息長足比賣命 帶仲彦命。
境内に末社七座あり、其の社號及ぴ祭神左の如し。
三島神社 祭神 事代主尊。
天満宮 同 管原道眞公。
東照宮 同 德川家康公。
大神宮 同 天照大御神。
若宮社 同 譽田別命。
稻荷社 同 倉稻魂命。
山神社 同 大山祇命。
●『大宮八幡宮史』(岡田米夫 大宮八幡宮史編纂刊行委員会 1977)の159頁に「九百年事業以前の神域図と参道の配置図}が載っている。九百年とは1963年。これよりも前には、山神社は拝殿の南(向かって左側)、東照宮が現在の天満宮の位置、北野社(天満宮)は東照宮の手前右(弊殿の北)、稲荷社(三崎神社)は弊殿の北にある。
●『大宮八幡宮 別表神社』(大宮八幡宮/編 大宮八幡宮社務所 1968)の42頁には、「北宮」として、三崎神社、天満宮、東照宮、山神社が合祀されているような書き方になっている。天祖神社は消えている。
大宮遺跡
泉谷山大円寺
大円寺は曹洞宗寺院。杉並区のウェブサイトに、慶長8年(1603)江戸赤坂溜池の辺りに徳川家康が開基となって建立され、開山は諦巌和尚(武田信玄の弟)といわれています。その後、寛永18年(1641)正月、江戸の大火によって諸堂を類焼し、跡地は御用地として召し上げられ、その代地として伊皿子に寺地を拝領して移転しました。
とある。伊皿子(いさらご)は、都営地下鉄泉岳寺駅の西にある。
ずんぐりした姿は、京都市下京区の平等寺(因幡堂)の但唱作の石造に近似している。但唱と弟子達は、品川区西大井5丁目の養玉院如来寺の五智如来坐像を造像した。養玉院如来寺は、元々は下谷(台東区)の養玉院と高輪の如来寺という別々の寺だった。但唱は、五智如来坐像五体を高輪の如来寺に安置し開山となる。伊皿子にあった大円寺は、高輪の如来寺と至近距離にあり、これら二体が但唱か弟子の作である可能性は充分にあるのではないだろうか。