杉並区和泉・永福
泉谷山大円寺
大円寺は曹洞宗寺院。杉並区のウェブサイトに、慶長8年(1603)江戸赤坂溜池の辺りに徳川家康が開基となって建立され、開山は諦巌和尚(武田信玄の弟)といわれています。その後、寛永18年(1641)正月、江戸の大火によって諸堂を類焼し、跡地は御用地として召し上げられ、その代地として伊皿子に寺地を拝領して移転しました。
とある。伊皿子(いさらご)は、都営地下鉄泉岳寺駅の西にある。
ずんぐりした姿は、京都市下京区の平等寺(因幡堂)の但唱作の石造に近似している。但唱と弟子達は、品川区西大井5丁目の養玉院如来寺の五智如来坐像を造像した。養玉院如来寺は、元々は下谷(台東区)の養玉院と高輪の如来寺という別々の寺だった。但唱は、五智如来坐像五体を高輪の如来寺に安置し開山となる。伊皿子にあった大円寺は、高輪の如来寺と至近距離にあり、これら二体が但唱か弟子の作である可能性は充分にあるのではないだろうか。