豊川閣妙厳寺 (1)
2012年11月
JR飯田線の豊川駅は混雑時を考慮した広々とした現代建築。隣接する名鉄の豊川稲荷駅は、島式の一面二線ホーム。
JR豊川駅からだと、駅前ロータリー手前を右に行き、左に曲がると門前通りに出る。
総門は明治時代の建築だが、扉がケヤキの一枚板というのはすごい。巨木であったことがうかがえる。
上には諏訪和四郎などの作という十六羅漢像。諏訪和四郎製作の彫刻は、これから境内のあちこちでお目にかかる事になる。
今川義元寄進という山門。
秋季大祭の準備中。
法堂。正面、奥行が十一間というかなり大きな建物。
中は、禅寺らしく簡素。
左の扁額には「浄聖台」と書いてあるそうです。
正面からよりも横にまわると、この法堂の大きさを一層感じる。
最祥殿。この建物もやたらと広い。祈祷をお願いすると上がることができる。
法堂の左奥に吒枳尼眞天を祀る本殿。明治41年に着工し昭和5年に落成という大事業。
祈祷をお願いすると、中に入れる。
禅宗のお寺で祈祷というのは、正直なところ違和感があるが、臨済宗も含め、けっこう、あちこちのお寺で行なっている。
祈祷の流れは、真言宗とさほど変わりは無い。後半の太鼓(祈祷太鼓と呼ぶらしい)のリズム付き般若心経は迫力がある。
中に入らなくても、杉戸の彫刻や、建物外部の柱の飾り金具だけでも十分に凝っている。
ぶら下がっている提灯の大きさにも驚くが、ここも彫刻に見応えがある。
ただし、建物の外側から見える彫刻は、諏訪和四郎の作ではないはず。
ここに限らず、鳥除けなのだろうが、ネットで覆われていて細部まで見えにくいのが残念。
確かに、各お堂の前には狛犬の代わりに狐が両側にいるが、そもそも寺院には狛犬も無縁のはず。
「お稲荷さん」という雰囲気を抑え、お寺の環境・雰囲気を維持したいという意向が感じられる。
代わりに幡の奉納を勧めているので、奥の院への道は幡だらけ。
宝雲殿。檀家の法要に使うのか。
小さ目の三重塔。
景雲門。奥の院への入り口の門。
向かって左側には子安地蔵。