竜王町の山ノ神と野神
薬師 の山の神
三井アウトレットパーク滋賀竜王や、希望が丘の分譲住宅地とか、風景が一変してしまったと思われる。開発に伴って設けられたと思われる公園内に周囲を囲まれた「口の山の神???」の祭場と思われる一角がある。
砂山北古墳群
築造時期や被葬者がいまひとつはっきりしていない古墳群。
石部 神社
石部神社は、「安和2年(969年)に苗村明神の綾戸に鎮座されるまでは、数ヶ所の総社でありました。その後苗村明神が33ヶ所の総社となり、七里だけの氏神となりました。」(http://www.rmc.ne.jp/dragon-kanko/area/nature.html)。
つまり、「七里だけの氏神」として七里集落の端に立派な石燈籠と両部鳥居(四脚鳥居)が立つ。
延喜式神名帳に記載されている式内社であったのかは判然としない。論社とされる。
集落から神社への道は国道477号線で寸断されている。集落から神社への参道は直進すると川に落ちる。
橋からは再び直線で神社の石段に至る。
拝殿は東側は崖。拝殿での神事は一段高い部屋で行うとのこと。
七里に嫁入りした女性は刺繍などを奉納する("進ぜる")習慣があったという。
主祭神は天照皇大神。左右に春日社と八幡社。
7月に行われる「おんだ祭り」の祭礼石。
七里の集落
集落は、善光寺川より一段低い狭い平地に細長く立地し、田は更に一段低いところに広がっている。田のそばにも集落の一部が立地している。集落の南東端から東端には祖父川が流れている。石部神社から集落までは砂礫が多く農業には不向きな地質に思える。
地蔵堂
集落内の地蔵堂。隣には石仏が集められている。地蔵堂にはお地蔵さんの石仏が祀られている。
ここにも奉納された刺繍などが掛けられている。
七里の山の神
石部神社でお話をうかがった地元の方に、石段を下って右に行き、奥まったところに祠があると聞いて探したが、意外と手間取った。
石部神社からさほど離れてはいないが南隣の竜王町薬師との境の近くに位置する、善光寺川左岸にある左下写真の場は祭場だろう。地元の方のお話では、離れているが野神も祀ったところがあるという事だったが、場所は不明。
西横関の若宮神社
主祭神は
西横関の野神さん
日野川の近くではないかと想像して若宮神社の方へ歩いて行った。ところが、地元の方のお話と左の「住宅案内図」から、集落の反対側の端、善光寺川右岸堤防外に祀られていることがわかった。地元の方のお話では祭りはもう行われていないそうだ。
山之上新村
山之上の新村は、滋賀県道13号を挟み、杉之木神社のケンケト祭りで知られる山之上集落の西に位置する。野神が祀られている神社は、南からの丘陵の北端にある。
【山之上新村の大角豆(ささぎ)相撲】山之上の新村(しむら)の野神は、八月二七日に集落内の野神神社で行われる。野神へのお供えと、境内の仮設の土俵での子ども相揆がある。山之上は東出、西出、新村、西山に分かれていて、新村は約八〇軒ほどからなる。低い丘陵上に立地する農村集落で、梨、葡萄などの果樹栽培も盛んである。
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山之上
農神さん
杉之木神社
山之上の居住地域から杉之木神社への参道北側に立っている。一般に「ケンケト祭り」と呼ばれ、2020年に国の重要無形民俗文化財に指定された。祭は5月3日に新村の野神神社から始まる。ここには夕方に到着する。
- *01 滋賀県文化財保護課・編『滋賀県の自然神信仰 滋賀県自然神信仰調査報告書(平成一四年度~平成一九年度)』 滋賀県教育委員会 2007 226頁