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阪急嵐山線

阪急の京都本線と桂で分かれ、上桂-松尾-嵐山と3駅だけの路線だが落ち着いた雰囲気は格別です。

1928年(昭和3年)11月9日に新京阪鉄道により開業した。高槻から西院(仮駅)の開通が同年9月なので、大阪から嵐山方面への新京阪の観光需要の期待の大きさをうかがわせる。


桂駅

嵐山線は1号線から出るが、ホームの反対側はC号線、桂車庫との出入りに使われる。
早朝、車庫から出てきた嵐山行き電車はC号線から発車する。


開通当時は複線だったが、1944年に資材供出のため単線になり今日までそのままになっている。


上桂駅


この先の二駅に比べると平凡な駅。通路のタイルは阪急カラー。


しかし、トイレは和風デザイン。


桜の美しい駅のひとつ。
右にオカザキ珈琲館。


松尾駅

駅舎のすぐ西に松尾大社がある。そのせいか照明も凝っている。
開業当初は松尾神社前駅だったが、1948年(昭和23)1月1日をもって松尾駅に改称された。


松尾大社。茶店や喫茶店が穏やかな雰囲気で結構良い。


個人的には世の駅で一番気に入っている駅だ。ホームの屋根も格調高い。



平成二十五年(2013)年末に「松尾大社」に改称された。平成二十九年(2017)3月下旬から使用開始した新設のバリアフリー化された桂方面ホームへの改札口駅舎。格調低くなった。


嵐山駅

ここの照明も美しい。


車椅子を思わせるデザインのベンチ。


嵐山観光のピーク時対策として作られた階段を上がる広い改札口は普段は使われていない。


2010年4月に駅舎改装、10月に駅前広場が整備された。開業100周年事業だそうだが、それは箕面有馬電気軌道の開業の話。 新京阪が桂-嵐山間を開通させたのは1928年(昭和3年)のこと。
「駅舎を京町家風の趣ある装いに一新」(報道機関各位< お知らせ>ER201003251N1.pdf)といっても、京都の街中から遠いこの場所で町家風というのはちょっと変。まあ、確かに落ち着いた雰囲気になったから良しなのだ。


渡月橋方面へ。観光でなければむしろ東に行って桂川に沿った嵐山東公園を散歩する方が気持ちがいい。


北に歩けば渡月橋。橋を渡った京福嵐山駅近辺は修学旅行の学生や観光客で混んでいるが、関西以外からの観光客は川のこちら側にはあまり来ない。


日没後の嵐山駅     嵐山駅の遺構

6300系の改造

2009年3月、2300系が駆逐され、9300系に置き換えられた京都本線の特急用車両6300系が座席等を改造されて嵐山線に投入された。
渋いシートの色に改めて感動させられたが、嵐山線も通勤時間帯はそれなりに混むので2ドア車はぞっとしない。ただし改造された6300系車両自体はクロスシートが通路を挟んで1人席と2人席となり座席数が減ったが、これこそ京都本線の特急に相応しい。9300系は3扉のクロスシートと一部ロングシートの車両だが、この座席配置からクロスシート部分の通路には立ちにくいのでどうしてもドア付近に乗客がたまり必要以上に混雑した感じになる。中途半端な折衷案的な設計で特急としての風格に欠ける。京阪の8000系を見習ってもらいたいものだ。


…などと思っていたら、嵐山線に投入されずに残っていた車両は「京とれいん」に改造されてしまった。
2011年3月19日デビュー。


【先頭車からの眺め】

【沿線を歩く】


御霊神社、地蔵院
浄住寺、月読神社
松尾山古墳群
法輪寺
鵜飼