阿波の野神
名西郡石井町高川原桜間の野槌神社
飯尾川対岸の桜間神社と相対する方向を向いている。
『古事記』の神産みの部分で次生風神・名志那都比古神此神名以音、次生木神・名久久能智神此神名以音、次生山神・名大山上津見神、次生野神・名鹿屋野比賣神、亦名謂野椎神。
と鹿屋野比賣神、別名は野椎神という野神を生んだとあり、野槌神は野神である。『日本書紀』では、次生海、次生川、次生山、次生木祖句句廼馳、次生草祖草野姬、亦名野槌。
と草の祖である草野姬とされている。
名西郡石井町高川原桜間の北端、徳島市国府町芝原南芝原との境近くに祀られている。
石井町のお地蔵さん
徳島市国府町芝原野神の野神社
石井町高川原桜間の野槌神社とは300m強しか離れていない。
徳島市国府町花園の野神
JR徳島線府中(こう)駅の北北東1.5kmの地点(34.087566336498654, 134.4894510881395)
徳島市国府町府中の野神社・八坂神社
八坂さん(牛頭天王)と野神さんの組み合わせはここにもある。
藍住町東中富大塚傍示の野神
『藍住町の史雲』によると、この野神は正徳二(1712)年六月に「洪水害禍」を鎮めるために勧請された。*1
藍住町東中富の若一王子神社
東中富は天正一〇(1582)年の長宗我部元親と十河存保等との「中富川の戦い」の地。
引用文献・参考資料
- *01 近藤史恒/著・発行『藍住町の史雲』上巻 私家版 1984 169頁