早尾神社と山上不動堂
新羅善神堂から更に西へ上る。
早尾神社と山上不動堂については、三井寺のWebサイト内にある「歴史散歩」-「旧三井寺領を行く」-「その(4) 錦織・山上」に詳しい。
山上不動堂を守っている「山上組」は主に山上町在住の方々だろうか。
皇子が丘公園の西端に残された不動橋。
橋のたもとには石仏が。どこかから移されたものだろう。
西に上る石段。妙に稲荷っぽい雰囲気が。
早尾神社の石鳥居のすぐ脇に右に上がる鳥居の列。
お塚があってミニ稲荷山。
狐だけでなく七福神の置物と奥に立てかけてあるのは木彫の仏像のような感じがする。
西大津バイパスを渡る。
早尾神社参道入口右側の石仏。
早尾神社
本殿は左右に回廊がある。
左は十六菊だが天台宗の紋だろう。
早尾神社は北院の鎮守社だったという。日吉大社にある早尾神社を勧請したもの。
振り返って見ると、園城寺関係の神社は平入り流造りばかりだな。
本殿の左は、大友皇子の子という大友与多王を祀る児大友社。園城寺は与多王が荘園を献じて建立したという伝承だが、このあたりの渡来系氏族である大友氏の箔付けという感じがする。7世紀第四半期・天武・持統・文武朝の頃の寺院建立ブーム時に氏族(多分、大友氏)が建てた寺院が衰退し、そこを智証大師円珍が中興したというのが妥当な推測ではないだろうか。
本殿の右には、蛭子社と八幡社。
山上不動堂
早尾神社の拝殿の手前を左に下る。
磨崖仏は見ることが出来ないが写真が置いてあった。
前面には護摩の施設。
一段下った崖下に開けっぴろげな滝行場がある。その前では毎年八月二十八日に法要が行われるという。