春日大社
東塔・西塔跡
この神仏習合の跡、再建して欲しいものです。
春日大社の参道の北側に、東塔と西塔と並んでいたという。神社の本殿に向かって左右に塔を建てると、北塔と南塔になってしまう。西塔は永久4年(1116)に関白の
(http://www.narahaku.go.jp/guide/08.html)
ムクロジ
影向之松
能舞台の鏡板に描かれている老松の元祖。切り株だけ。後ろに若木が植樹されたようだ。
春日明神がここに現れ萬歳楽(雅楽)を舞ったと言われている。
春日大社の摂社、若宮の「おん祭」は、12月15日~18日に行なわれるが、17日の午後に「お渡り式」の行列一行は、「松の下式」としてこの前で、陪従は笛、細男は鼓、猿楽は金春流による開口(謡)、弓矢立会(翁三人)、大蔵流の三笠風流(狂言)を、田楽は「刀玉」を奉する。
上の2012年の写真に比べると2016年8月には若木がだいぶ成長した。
若宮御旅所
12月17日の「お渡り式」の行列一行は、ここに入る。
一番高いところが若宮の行宮になる。
神楽、東遊、田楽などが奉納される。
飛火野
「春日野に煙立つ見ゆ をとめらし春野のうはぎ摘みて煮らしも」『万葉集』巻十 1879番
初春に若菜摘みをしたところというが、夏枯れの様子。
飛火野らしい広々とした眺め。
下の左右の写真、いずれも正面に少し緑が色濃い扁平三角おにぎり形の御蓋山(三笠山)。その後ろ、御蓋山と色が似ていて判別しにくいが左右に春日山。立木の左に明るい緑の若草山。
鷺原道。大乗院の僧が春日大社への行き来に通った道という。確かにショートカットではある。
参道に戻る。
御本殿前の大杉
直会殿を斜めに突き抜けている槙柏
紀伊神社までの参道
御蓋山頂上の本宮神社の遙拝所
若宮神社
本殿の祭神は、鹿島から第一殿・武甕槌命、香取から第ニ殿・経津主命、枚岡神社から第三殿・天児屋根命、第四殿・比売神と勧請した神様ばかり。若宮様こそは純粋の奈良生まれという事になる。そう考えると、12月のおん祭の盛大さが理解できる気がする。
春日明神遥拝所
明恵、空海と仏教関係の旧跡が続く。
護摩壇
紀伊神社
右上の説明では「善女龍王が尾玉を納めた所」。善女龍王は雨乞いに関連して各地で祀られている。代表的には空海が神泉苑で雨乞いをした時の話。対抗していた西寺の守敏が八大龍王を水瓶に閉じこめてしまったが、空海は善女龍王だけが逃れているのを見つけ、降雨に成功したという。
主祭神の
春日大社境内の北西端、
水谷神社の祭神は元々は牛頭天王だった。4月5日に疫病の流行を鎮めるための鎮花祭が行われる。
「水谷神社の宿生木」は、ビャクシン(イブキ、伊吹)の幹の中に杉の木が生えている。
水谷川(吉城川)
我妹子に 衣春日の 宜寸川 よしもあらぬか 妹が目を見む
万葉集 巻12-3011
は、もっと下流だろうか?現状は清流とは言い難い状態。
水谷茶屋