毘沙門堂
山科の毘沙門堂は紅葉や桜のシーズンは混んでいそうなので敢えて訪れる人が少なそうな時期(7月)に行ってみた。大宝三年(703年)文武天皇の勅願で行基により出雲路に創建され護法山出雲寺といった。戦乱で荒廃していたが、寛文五年(1665年)現在地に再建、後西天皇の皇子公弁法親王が入寺してより門跡寺院となった。
(寺のパンフレットより要約)
天台宗のWebサイトの説明(http://www.tendai.or.jp/tera/index.php)では最初は比叡山延暦寺の別院でした
となっている。また、輪王寺の門跡であった公弁法親王が入寺したことにより、毘沙門堂門跡といわれるようになりました。以後、代々輪王寺宮法親王の兼務の寺となりました。
とある。
天台宗五箇室門跡の一つだが、京都五箇室門跡とは青蓮院、三千院、毘沙門堂、曼殊院、妙法院を言う。
仁王門へ向かって石段を上がる。仁王門は出雲路からここへ引っ越した当時のもの。
本堂。秘仏の毘沙門天を安置する。
夕方に行ったらお香は消されていた。
霊殿。
宸殿。
毘沙門天をまつる寺ということで庶民信仰のにおいムンムンかと思いきや、門跡寺院らしい静かで落ち着いた佇まい。
霊殿は公弁法親王か建てたもので本尊は阿弥陀如来。狩野主信(うじのぶ)筆の天井の龍は堂内が広くはないだけ迫力がある。門跡寺院としてはこちらが主体だったのではないかと思われる。
室内撮影禁止なので差し障りないところだけ。
晩翠園。
庭園は写真撮影可。緑が美しい。
高台弁財天。
宸殿前の枝垂桜。
宸殿前の木々の形が面白い。桜の時期に来たいところ。
勅使門への石段。
勅使門から見た枝垂桜。